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不定期更新の技術ブログ

columnコマンドの使用方法

Tecmintはcolumnコマンドの使い方を紹介している。このコマンドは、特定の文字で区切られたデータの列をそろえて出力するためのものであり、人間が読みやすいように整理する際に役立つ。

www.tecmint.comcolumnコマンドで-tを指定した場合、入力データはテーブルデータであると解釈され、テーブルデータとして出力される。-sを指定した場合は、入力データの区切り文字を指定可能。この2つのオプションを組み合わせることで、データの列を整理した状態で出力できる。

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-tを指定しなかった場合、入力データは1列のデータと解釈され、複数の列に展開された状態で出力される。デフォルト設定では、ターミナルの幅に対して適した列数で出力されるが、-cで幅を指定することもできる。

Daemonプロセスの語源とは

バックグラウンドプロセスのことを、UNIX/Linuxおいては、Daemonプロセスと呼ぶ。なぜこのように呼ばれるようになったのかという疑問に、Multicsの開発者フェルナンド・J・コルバト氏が回答している。

gigazine.netバックグラウンドプロセスのことを指すようになったきっかけは、「マクスウェルの悪魔」になぞらえて、コルバト氏が「Daemon」という愛称で呼び始めたことであるとのこと。

 

語源となった「マクスウェルの悪魔」は、1867年ごろに物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェル氏が行った思考実験だ。実験では、接合した状態のAとBの容器にあいた穴に扉をつけ、その管理を悪魔が行うものと仮定する。また、動きの速い分子がBからAに向かって近づいてきた場合、もしくは動きの遅い分子がAからBに向かって近づいてきた場合に、扉は開かれるものとする。このようにすると、Aには動きの速い分子が集まって温度が上昇し、Bは温度が低下する。この思考実験は、熱力学第二法則と矛盾した結果を生み出すことから、当時大きな議論を巻き起こし、解決されるまでに1世紀以上の時間がかかったことでも知られている。

AIを利用した漫画の自動着色

白泉社博報堂DYデジタルは、AIによって自動着色したカラー漫画の配信・販売を始めた。Preferred Networks(PFN)が開発した線画自動着色サービス「PaintsChainer」の技術を活用している。

www.itmedia.co.jpPaintsChainerは、アップロードした線画ファイルなどを自動着色してくれるWebサービス。完全自動での着色のほか、特定の場所のみ色を指定するというような使い方もできる。今回、このサービスを、漫画の着色のためにカスタマイズしたという。

 

配信作品の第1弾は「結婚×レンアイ。」(萩尾彬)と「私達××しました」 (空あすか)で、白泉社e-netなどの電子書店サイトで配信する。

Unity対応のAR制作ツール

AR制作ソフト「COCOAR」がUnityに対応したと発表された。COCOARでは動的3Dコンテンツの表示が可能。

www.gamebusiness.jpCOCOARは自社開発企業向けのAR 制作ソフト。紙媒体に印刷された画像をマーカーとして設定し、スマホアプリ「COCOAR2」経由でマーカーをかざすと、ARコンテンツを閲覧することが可能。

 

今回の機能拡充により、デジタルコンテンツを扱う企業のニーズに応えることが可能となった。なお、ARを使った脱出ゲームや宝探しゲームなど、リアルゲームプラットフォームの下地作りでの利用も考えているとのこと。

AR(拡張現実)コンテンツが誰でも簡単に制作できる「COCOAR(ココアル)」

レシート標準化の実証試験

新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)は、電子レシートを標準化するための実証試験を、経産省東芝テックとともに町田市内で実施すると発表した。期間は2月13日から28日まで。

japan.cnet.comレシートの電子化は、人口減少に伴う需要減少や消費の多様化による個人消費の停滞を解決する手段のひとつとして注目されている。今回の実証試験では、業態の異なる小売店舗27カ所で電子レシートを試験的に導入し、その有用性やデータ流出の防止、 電子レシートデータの活用可能性について検証する。

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電子レシートの導入により、どの店舗で消費者が買物をしても、標準フォーマット・標準APIを利用した電子レシートを受け取れるようになる。標準データフォーマットおよびAPI東芝テックが作成する。また、データ提供については、アプリ上で消費者が自ら判断でき、データ提供した際には既存の家計簿管理アプリなどと連携可能。また、提供データをマスク処理することで、意に沿わないデータ流出を防止できる。

 

プライバシーに配慮した上で、電子レシート情報を蓄積するインフラが構築されれば、消費者は安心・納得して電子レシート情報を提供できるようになる。一方、事業者にとっては、各小売業者のPOSデータでは困難な消費者行動の分析を正確に行えるようになり、商品やサービスをの提供に役立てることができる。

 

NEDOでは、実証試験の結果を踏まえ、購買履歴データの活用促進のための課題整理を行い、経産省策定の標準規格に反映する予定。

Office2019のサポート環境

Microsoftは、Microsoft Officeの次期バージョン「Office 2019」に関する情報をアップデートし、サポート環境やサポート期間などを公表した。

news.mynavi.jpOffice 2019では、SACのクライアントアプリがサポートするのはWindows 10のみで、Windows 7Windows 8.1はサポート外になる。Office 2019のクライアントアプリのサポート環境は以下の3つ。

  • Windows 10 SAC (Semi-Annual Channel)リリース
  • Windows 10 Enterprise LTSC (Long-Term Servicing Channel) 2018
  • Windows Serverの次期LTSCリリース

なお、導入方法はClick-to-Runのみで、Office Server製品を除いてMSインストーラでは提供されない。これまでMicrosoftは、製品発売後5年間のメインストリームサポートと、最低5年間の延長サポートを提供していたが、Office 2019は延長サポートを約2年間に短縮。2025年10月14日のOffice 2016の延長サポート終了と同時にサポートライフサイクルが終了することになる。

 

Office 2019は、2018年第2四半期にプレビュー版を提供開始、2018年下半期に正式版の出荷を開始する。

コンピュータ教育大衆化ビデオ

非営利団体Code.orgの「コンピュータとインターネットの動作原理」を学ぶビデオが、航空会社Alaska Airlinesの機内エンターテインメントとして上映されることになった。

jp.techcrunch.comCode.orgのビデオは、4月からAlaska Airlinesのフライトで次々と上映される。ビデオの中では、コンピュータサイエンスを学習することの重要性が説かれ、「二進数とデータ」や「デジタル回路とロジック」、「CPU」、「メモリー」、「入力と出力」、「ハードウェアとソフトウェア」などについて学ぶ。

 

この連作ビデオに関しては、機内上映だけでなく、中学校や高校のカリキュラムにも取り入れるよう、Code.orgは各校区に働きかけている。