デジタルデスク構想の実現
LED電球にカメラとプロジェクターを内蔵させることで、
机が丸ごとタッチパネルになるインターフェイスを
カーネギーメロン大学は、開発中だ。
研究者たちが発表した、「デジタルデスク」構想のコンセプトを
受け継ぐものである。
構想が発表された当時は、斬新すぎて実現には至らなかったが、
カーネギーメロン大学のロバート・シャオ氏の最新プロジェクト
「Desktopography」によって、デジタルデスクの概念が現代に
蘇ろうとしている。
シャオがつくったのは、標準的な電球ソケットに直接取り付けられる
小型デヴァイスだ。このデバイスは、搭載されている深度センサー付き
カメラとポケットプロジェクターにより卓上に3次元マップが作成され、
物体の移動などを記録するというものだ。
作業空間は散らかっていることが多いと思われるが、シャオのツールでは
アルゴリズムによって、本やコーヒーマグなどの物体を識別しながら、
カレンダーなどを投影するのに最適な場所が導き出されるので、
卓上の状態を特に気にすることなく使用することが可能だ。
現時点では研究用装置を1台つくるのに1,000ドル近くの費用がかかるが、
いずれは大量生産によって50ドル前後にできると、カーネギーメロン大学の
クリス・ハリソン氏は考えている。