Kilroy Was Here

不定期更新の技術ブログ

iPhone Xを分解した画像が公開

iFixitは、iPhone Xを分解し、内部の様子を公開している。

www.ifixit.com

iFixitのサイト上で公開されているX線画像には、iPhone X

特徴となるようなユニークな部位に枠線が記入されている。

f:id:samsoda:20171105091656j:plain

1.バッテリー(画像の赤枠部分)

バッテリーは、省スペース化のために2つに分割され、L字形に

配置されている。これにより、狭いスペースに効率的に部品を

収納できるようになっている。バッテリーの分割はiPhone初だ。

f:id:samsoda:20171105094414j:plain

2.ロジックボード(オレンジ枠部分)

iPhone Xのロジックボードは、部品数は35%増えているものの、

従来の70%程度にまで省スペース化することに成功している。

これは、2枚のボードをPCBで接続し、ボードの両面を使うこと

により実現している。

f:id:samsoda:20171105094122j:plain

 3.TrueDepthカメラ

iPhone Xの顔認識システムを実現するために搭載された、

TrueDepthカメラは下記のようなシステムになっている。

f:id:samsoda:20171105100115j:plain

①フロントカメラによる顔情報の取得(赤枠)

②顔情報の3Dマッピング処理(オレンジ枠)

③IRカメラによるマッピングデータの処理(黄枠)

 

VR中にキーボードを使用可能に

VR利用中のキーボード操作に対応する新技術「BRIDGE」を

Logitechが発表し、開発キットの配布を開始した。

www.gamebusiness.jp

BRIDGEでは、「Viveトラッカー」をキーボードに装着すると、

VR空間内にバーチャルキーボードと自分の手が表示され、

ヘッドセットを外すことなくキーボードの使用が可能となる。

 

BRIDGEはSteamVRをベースにした全てのアプリと互換性があり、

Viveトラッカーがオンになると、オーバーレイが自動的に表示される

ようになっている。また、バーチャルキーボードはフォントや配色を

自由に変更可能だ。

Realm Plattform 2.0の発売

Realm社が10月に発表したモバイルアプリ開発プラットフォーム

「Realm Plattform 2.0」の国内販売を、エクセルソフトは開始した。

news.mynavi.jp

Realm Platform 2.0には、SQLiteなどの軽量高速なデータベースの

代替を目指して開発された「Realm Database」と、リアルタイム

同期を最適化する「Realm Object Server」が含まれている。なお、

Realm Object Serverは再構築され、NPMインストールにも対応。

そのほか、Mac / Windows / Linuxの各プラットフォームで動作する

「Realm Studio」も搭載している。

 

Realm Databaseを組み込んだアプリの利用実績は全世界20億人以上で、

クロスプラットフォームのデータベースとして、10万人以上の開発者が

利用している。

 

Realm Platformには、無償利用可能な「Developer Editon」のほか、

有償サポートプラン・APIブリッジ・サーバサイドアクセスの統合

を提供する「Professional Edition」、100万ユーザー以上の同時接続

などが可能となる「Enterprise Edition」がある。

 

開発者に最も嫌われている言語

Stack Overflowを利用する開発者を対象に調査を行ったところ、

最も嫌われているプログラミング言語が明らかになったようだ。

なお、これは技術や品質を否定するものではなく、どの技術が

開発者の間でマイナスの感情を強く引き起こすかを示すものだ。 

japan.zdnet.com

開発者が「扱いたくない」と思っている言語は、Perlだったようだ。

Perlは1990年代には広く用いられていたが、近年ではPythonなど

の言語の人気に押されているため、このような結果となった。

f:id:samsoda:20171104110046p:plain

同調査ではDelphiVBAPerlの後に続いている。 嫌われる傾向が強い

言語として、PHPObjective-CCoffeeScriptRubyが挙がっている。

 

一方、嫌う人が少ない言語には、R・Kotlin・TypeScript・Rust・Bash

Clojure・Swift・PythonJavaScript・Goなどが並んだ。嫌っている人

が少ない言語の傾向として、Stack Overflow上で急速に質問が増えている

ことが指摘されている。一方、嫌っている人が多い言語のタグがついた

質問は、コンスタントに減っているという。

自動翻訳機能のミスによる逮捕

アラビア語で「おはよう」を意味するテキストを、Facebook

自動翻訳機能が「攻撃する」や「傷つける」などと誤訳したことが

原因で、パレスチナ人男性がイスラエル警察にテロリスト認定を受け、

逮捕されてしまったとのことである。

www.gizmodo.jp

アラビア語には実在しない単語が翻訳に使われていたものの、

アラビア語が分かる警察官によるチェックなどはなかったようで、

解放されるまで数時間にわたる尋問を男性は受けた。

 

また、今回の逮捕には、Facebookのキーワード・モニタリング機能

などの存在も大きく関わっている。この機能は、テロ防止の助けには

なっているが、ターゲットを絞った監視である点が問題視されている。

脳情報デコーディング技術の開発

NICTの脳情報通信融合研究センターは、被験者が映像から感じた

物体・動作・印象を名詞・動詞・形容詞の形で言語化するという、

脳情報デコーディング技術を開発した。

iotnews.jp

従来の脳情報デコーディング技術では、約500単語に対応する物体や

動作の内容を解読可能だったが、その約20倍にあたる1万単語に対応

する内容を、脳から解読することが可能となった。さらに、従来技術

は解読不能だった「印象」の内容についても、解読に成功した。

f:id:samsoda:20171102193105j:plain

同技術の特徴は、大規模テキストデータから学習した言語特徴空間を

デコーダーに取り入れて、内容の推定に利用した点にある。ここでいう

言語特徴空間とは、単語同士の意味の近さを空間内の位置関係により

表現した、100次元空間のことだ。この空間内では、データ中の1万語の

名詞・動詞・形容詞が空間内の1点として表現されており、意味の近い

単語は近い距離で表現され、意味の遠い単語は遠い距離で表現される。

 

脳活動の解読を行うデコーダーは、脳活動と言語特徴空間の対応関係を

保持している。脳活動が入力されると、対応関係から言語特徴空間内の

1点を推定し、距離の近さに基づいて1万単語の「もっともらしさ」を

出力するというシステムになっている。もっともらしい単語ほど、

被験者が感じた内容に近いとみなされる。

 

同技術を基盤技術とすることで、脳情報デコーディング技術に基づく

映像コンテンツの評価や、発話や筆談が困難な人のコミュニケーション

補助などに利用されることが期待される。

 

ビデオ会議に役立つハードウェア

G Suite チームは、新製品「Hangouts Meetハードウェア」を発表。

これは、ビデオ会議を高品質で実現するための4つのコンポーネント

がセットになったキットで、「Hangouts Meet」に対応している。

 

japan.cnet.com

キットに含まれるのは、タッチスクリーンコントローラ、4Kカメラ、

スピーカマイク、ASUS Chromeboxの4つのコンポーネントだ。

f:id:samsoda:20171102074745j:plain

タッチスクリーンコントローラでは、イベントへの参加・参加者の

ピン留め・音声のミュート・カメラのコントロール・参加者の追加

などの操作が可能。

 

また、スピーカマイクはエコーや背景ノイズを抑える機能を備えている。

最大5個までスピーカマイクを接続でき、広い会議室でもカバーすること

ができる。

 

4Kカメラは、視野角が120度で、参加者を検知して自動でトリミングと

ズームを行う。これらのコンポーネントには、「Chrome OS」搭載の

ASUS Chromeboxから自動でアップデートが提供される。