Kilroy Was Here

不定期更新の技術ブログ

HTTPSでないサイトは危険か

Google Chromeは、HTTPSプロトコルを使っていないサイトに

対する警告を強化するようである。なお、現状では、HTTPを

使っているサイトが約4割を占めている。

wired.jp

HTTPSでないサイトでパスワードやカード番号の入力画面が

表示されたとき、Chromeのアドレス欄には「保護されていない通信」

という警告が表示される場合がある。2017年10月から、Google

この警告の表示頻度を増やす予定だという。

 

8月17日にGoogleは、Google Search Consoleツールの利用者に対して、

次期バージョンのChromeからはHTTP接続のページでユーザーに

情報の入力を求めた場合、警告を表示すると注意を促していた。

 

今後は、Chromeのシークレットモードを利用している場合、

HTTPSを使っていないウェブサイトにアクセスするだけで

警告が表示されるようになる。

 

この対応は、HTTPSの採用を促し、プライバシー保護や偽装ページ対策

には有効に働くものの、通販サイトには大きな影響を与える可能性がある。

 

たとえば、サイト全体でHTTPSを実装していない場合、

パスワードやカード番号の入力ページを暗号化していても、

警告表示がされてしまうという事態が考えられる。

Piriformへのサプライチェーン攻撃

定番アンインストーラである「CCleaner」が、マルウェアが混入した

状態で正規のサーバで配布されていたことが明らかになった。

gigazine.net

マルウェアが仕込まれていたのは、32ビット版のCCleaner v5.33.6162と

CCleaner Cloud v1.07.3191で、2017年8月15日から2017年9月12日まで

配布されていた。開発元のPiriformは、直近1カ月にインストールした

ユーザに対して、速やかに最新版に更新するよう求めている。

 

マルウェアが外部サーバーに送信するのは、コンピューター名・ソフト一覧

・プロセス一覧・IPアドレスMACアドレス・プロセスが管理者権限で

実行されているかなどのデータだった。

 

Piriformは2017年9月15日に該当サーバーを停止しており、

アメリカの法執行機関と協力して犯人や経緯を捜査中だ。

スキル習得講座認定制度

経済産業省は、AIやIoTなどのスキル習得講座を対象にした

第四次産業革命スキル習得講座認定制度」の申請受付を開始した。

itpro.nikkeibp.co.jp

この制度は、教育事業者などから社会人向けスキル習得講座を募集し、

要件を満たすものを経産大臣が認定するというものである。厚労省との

連携によって、受講費用を一部補助する仕組みも設けられる予定だ。

 

高度で実践的なIT関連スキルを持つ技術者の育成を目的としており、

AI・IoT・クラウド・セキュリティなどの分野が対象だ。

 

認定されるためには、「実践的なカリキュラムである」ことや、

「社会人が受講しやすい仕組みである」ことなどの要件を満たす

必要がある。

 

厚労省による受講費用の補助も計画されており、厚労省が定める要件を

満たすと「教育訓練給付制度(専門実践教育訓練)」の対象となる予定。

 

この教育訓練給付制度は、自腹でスキルアップを目指す人に対して、

費用の一部を補助する雇用保険の給付制度である。一定の条件を満たすと、

最大で受講費用の7割まで給付を受けられる。

 

申請は2017年10月28日までの受付で、2018年4月以降に開講される予定。

Google Inside Music

Google Inside Musicという実験的なサービスが提供されている。

www.gizmodo.jp

このサービスは、VRを用いて編曲を楽しむことができるというもので、

VRゴーグルがなくても操作は可能だ。また、コードはGitHub

(https://github.com/googlecreativelab/inside-music)で公開されている。

 

実際の動作は、以下の動画から確認することができる。

www.youtube.com

都内のサイバー犯罪が減少

警視庁発表の「2017年上半期の都内のサイバー犯罪動向」によれば、

サイバー犯罪の相談件数やインターネットバンキングの不正送金被害が

減少しているとのこと。なお、不正アクセスの件数は増加している。

japan.zdnet.com

警視庁が受理した相談件数は、前年比22.5%減の7380件。

詐欺・悪質商法や迷惑メール・スパムメール名誉毀損・誹謗中傷で

相談件数が減少した。一方、不正アクセスは12%増の775件に上った。

 

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検挙件数は17.1%減の523件、検挙人員も4.1%減の426人。

全体の約91.6%を不正送金などのネットワーク利用型犯罪が占めていた。

不正送金の発生件数は82.6%減の126件、被害額は同71.5%減の

約2億100万円で、金融機関の監視強化が有効に働いたものと思われる。

 

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Google Mapsにビデオ投稿

GoogleのLocal Guidesに参加しているユーザーは、Google Maps

ビデオをアップロードできる。 アプリから直接撮影する場合は10秒、

ファイルをアップロードする場合は30秒のビデオを投稿可能だ。

jp.techcrunch.com

現時点では、AndroidのLocal Guidesのみで利用可能な機能だが、

近い将来、すべてのプラットホームで利用可能になる見込みだ。

 

静止画のみでは実際の店舗の雰囲気を十分に伝えきれていないケースも

多いと思われるので、このような動画投稿機能が追加されたことは、

店舗側の宣伝活動の幅を広げてくれるのではないかと思われる。

 

また、ビデオはレビューにつけることも可能であるが、

その場合は、通常と同様にレビューのポリシーが適用される。

継続のためのプログラミング教育

どのような出会い方であればプログラミングに対する

子供の興味・関心を高められるか、岡山大学が調査した結果、

友達と一緒に複数人で学習することが有効であるとわかった。

news.mynavi.jp

今回の調査は、62名のプログラミング未経験の小学生を対象に、

講義型(ワークショップを受ける)、協同型(友達とテキストを見ながら)、

個別型(1人でテキストを見ながら)の3タイプに分けられて行われた。

課題はシューティングゲームの制作で、学習時間は約80分間だった。

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各タイプの効果を比較した結果、成功期待に関しては3タイプともに

効果が認められたものの、課題価値に関しては講義型および共同型の

2タイプのみ効果が認められたという。つまり、どの方法を選択しても

子供は「自分でもできる」と感じるが、プログラミングを学ぶことの

価値は複数人での学習でなければ認識しにくいということであるのだ。

 

そのため、子供向けのプログラミング書籍を子供に買い与えるだけでは

やる気が高まらず、継続しないことが示唆される。継続するためには、

友達や保護者と一緒にプログラミングを行い、その結果を共有することが

不可欠であるのだ。