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AWSの新サービスと言語の壁

Amazon Web Servicesは、年次カンファレンス「re:Invent 2017」で

5つの新サービスを投入したが、現状として日本語対応は遅れている。

itpro.nikkeibp.co.jpAWSの新サービスとは、Amazon SageMaker・Amazon Comprehend

Amazon Translate・Amazon Transcribe・Amazon Rekognition Videoの

5つだ。SageMakerは、Apache MXNetなどの機械学習フレームワーク

導入して使う、汎用的な機械学習モデルの開発実行環境だ。残りの4つは

特定の機能に特化した学習済みAIサービスである。

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従来のAWS機械学習サービスは、Amazon Machine Learning(ML)

Amazon Polly・Amazon Rekognition・Amazon Lexの4サービスだが、

最後のLexは英語のみ対応で日本語は使えないため、日本のユーザー企業

にとってのAWS機械学習サービスは実質的に3つである。

 

今回投入された新サービスでは、認知AIサービスの主要機能はカバーされて

いるが、日本語対応が遅れている。Comprehend・Translate・Transcribeの

3つは、Lexと同様に日本語の入力データを処理できない。

 

そのため、日本企業にとっては、SageMaker・Rekognition Videoの2つが

実用性があるということになる。従来のPolly・Rekognition・Amazon ML

を合わせても5つにすぎない。

 

一方、Microsoftは、認知AIサービスだけに限定しても29種のサービスを

Microsoft Cognitive Services」として提供。Language Understanding

Intelligent Service・Translator TEXT API・Translator Speech APIなどが

あり、これらのサービスは日本語に対応しているので、すぐに使える。