VSがQ#のツールキットを統合
マイクロソフトは、量子コンピュータ向けのアプリケーション開発
ツールキット「Quantum Development Kit」の無償プレビュー版を
リリースした。Visual Studioと統合されているとのことだ。
ascii.jpQ#は、F#のドメイン特化言語として開発された、量子コンピュータ
向けプログラミングの新しいプログラミング言語で、発表当初は名称が
未定だった。
今回のツールキットは、量子力学の専門家でなくても、量子コンピュータ
上でのプログラミングを学べるようにすることを目的に設計されている。
キットの1部として提供されているローカルの量子シミュレータを用いると、
30論理量子ビットの量子コンピュータをシミュレートすることが可能。
また、大規模な量子計算のシミュレートには、Azureベースのシミュレータ
を提供しており、これでは40論理量子ビット以上のシミュレートが可能だ。
開発ツールキットの提供に加えて統合パッケージも用意することにより、
開発者が量子テレポーテーションなどの概念に慣れ親しむことができる。