気球を活用した復旧支援
気球からインターネット通信を届けるプロジェクト「Project Loon」が、
プエルトリコの復旧支援に活用されることが決定した。
ハリケーン「マリア」が直撃したアメリカの自治領プエルトリコでは、
電話回線が使えない地域が大半を占め、Aguas Buenasでは20カ所ある
基地局の全てが機能しておらず、まったく通信できない状況に陥っている。
このような事態をふまえて、Team at XはLoonによるプエルトリコ支援の
可能性を示唆。2017年10月6日に連邦通信委員会(FCC)からの一時的な
通信供給ライセンスの交付が決定され。Loonが実践投入されることとなった。
Loonに与えたれたのは30機の気球をプエルトリコとバージン諸島沖を
飛行する権限で、期限は2018年4月4日まで。地元の携帯電話サービスと
協力して、通信回線の回復に努める予定。
Discordが映像配信面で強化
主にゲーマーの間で高い人気を誇る、ボイスチャット
・グループチャットツール「Discord」がアップデートされ、
ビデオチャット・デスクトップ配信機能が正式に実装された。
この機能を利用すると、最大10人まで同時にダイレクトメッセージ経由で
映像配信が可能。また、Webカメラ経由の映像やデスクトップ画面などの
配信が可能だ。なお、機能の利用には、クライアント版の使用が必要だ。
Discord - Free Voice and Text Chat for Gamers
ちなみに、今回の映像配信機能などはまだ利用できないものの、
DiscordではWebブラウザ上での動作にも対応している。
さらに、登録なしでも利用できる点などで、ボイスチャット導入への
心理的障壁がある程度取り払われていることが、ユーザ数の伸びに
貢献しているように思われる。
25周年記念のThinkPad 25
Lenovoは、その25周年を記念して「ThinkPad 25」を発売する。
価格は直販モデルが19万3860円(税込)だ。
ThinkPad 25のキーボードには7列キーボードが採用されており、
バックライトが搭載されている。また、エンターキーの色や
サブキーの印字などの、往年のファン向けのデザインになっている。
本体スペックとしては、下記のとおりだ。
・プロセッサ Core i7
・ディスプレイ 14インチタッチ液晶(フルHD解像度)
・RAM 16GB
・SSD 512GB
・OS Windows 10 Pro
・Dolby Audio Premium対応
メインバッテリーは固定式、サブバッテリーは交換式だ。
合計6.5時間の利用が可能。
SwiftとJavaの話題性が停滞
2017年10月のTIOBE Programming Community Index (PCI)が
公開された。TIOBE PCIは、検索エンジンの検索結果から、
プログラミング言語の話題性をインデックス化したものだ。
ランキングの詳細は下記から確認できる。
2017年に入ってからSwiftは2.3%のレーティング値でトップ10入りしたが、
その後ポイントが下がり、今回は16位までランクダウンしてしまった。
同様に、Javaも下落傾向にある。
この理由を、モバイルアプリ開発が言語を直接使うスタイルではなく、
フレームワークを活用するスタイルに移行しているためだと、
Tiobe Softwareは指摘している。
また、ここでいうフレームワークとは、Microsoft XamarinやApache Cordova、
Ionicのことである。Microsoft XamarinはC#、CordovaとIonicではJavaScriptを
利用する。そのため、C#とJavaScriptについては、増加傾向がみられる。
ビッグデータを商品開発に活用
Tポイント・ジャパンは、Tカードのデータベースから、
三陸のカキを使った新商品を開発した。この新商品は
「Tカードみんなのソーシャルプロジェクト」の第1弾だ。
「Tカードみんなのソーシャルプロジェクト」は、地域が抱える
社会課題の解決や地域共生につながるような取り組みを目的に発足し、
2016年11月にスタートした。6000万人超のT会員、175社の企業、
約40億件の購買データを活用できることがポイントだ。
第1弾プロジェクトとして発売されるのは、三陸のカキを食材とした、
「カレーとガーリック味の大きなカキフライ」、「パセリとチーズ味の
大きなカキフライ」、「カキとバジルのオイル漬け」の3商品である。
開発にあたって、Tポイント・ジャパンは食に対する志向性を
自社のデータベースを用いて分析し、6000万人超のT会員から
「魚介好きで食にこだわる」会員を選抜。約55万人にメールを送付し、
プロジェクト応募者565人を集めた。最終的には、20~60代の男女9人が
選抜された。なお、開発協力者だけでなく、リサーチや試食会などへの
参加者も、Tカードのデータベースから抽出した。
アプリデベロッパー向けのDB
Googleは、アプリデベロッパーのためのプラットホームFirebase用に、
Cloud Firestoreと呼ばれる新しいデータベースサービスを立ち上げた。
これは既存のFirebase Realtime Databaseを補完するものだ。
Realtime Databaseは数十万ものデベロッパーに利用されているが、
規模が大きくなったことで、「複雑なクエリを扱いにくい」や、
「同時接続数が10万を超えるとシャーディングでデータベースを
分割しなければならない」などの問題が生じることになった。
それらを解決するために、GoogleはCloud Firestoreを立ち上げたのだ。
なお、既存のデータベースサービスを改築するのは極めて困難なので、
今回、Cloud Firestoreは新たに設計された。
Cloud Firestoreでは、ローカルなデータベースを併用しての
オフラインなアプリの作成や、データのリアルタイムなシンクなどが
可能となった。また、すべてのデータが複数のリージョンにまたがって
自動複製され、スケーリングも自動的に行われる。さらに、ユーザ確認
のためのプロキシなどを使わずに、直接データベースにアクセスできる。
これらはすべてFirebaseのプラットホームに深く統合されているので、
GoogleのサーバーレスプラットホームCloud Functionsも使える。